イメージミッション 理念・提案サイト » 活動報告 https://www.imagemission.com/imi 自然・本物・科学をテーマに開発を続けるイメージミッション木鏡社 Fri, 02 Jul 2021 09:16:54 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=3.1.3 ゾムツール レッスンプラン1.0 カラー版完成のお知らせ https://www.imagemission.com/imi/2013/05/08/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b31-0%e3%80%80%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc%e7%89%88%e5%ae%8c%e6%88%90%e3%81%ae/ https://www.imagemission.com/imi/2013/05/08/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b31-0%e3%80%80%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc%e7%89%88%e5%ae%8c%e6%88%90%e3%81%ae/#comments Wed, 08 May 2013 02:16:42 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=1033 続きを読む ]]> ゾムツールを使った指導教案集 「Zome System Lesson Plans 1.0」の

画像がカラーになり、より見やすくなりました。

こちらのリンクからご覧いただけます。

「Zome System Lesson Plans 1.0 カラー日本語版」

 

何かご不明な点がございましたら、ご連絡ください。

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https://www.imagemission.com/imi/2013/05/08/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b31-0%e3%80%80%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc%e7%89%88%e5%ae%8c%e6%88%90%e3%81%ae/feed/ 0
Bridges 2012 in Towson https://www.imagemission.com/imi/2012/09/13/bridges-2012-in-towson/ https://www.imagemission.com/imi/2012/09/13/bridges-2012-in-towson/#comments Thu, 13 Sep 2012 03:58:59 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=963 続きを読む ]]>

 

毎年開かれる「数学とアートをむすぶ国際会議、ブリッジズ」は

今年15周年を迎え 中心となって運営してきたリーサ・サランギ教授のホームグラウンド

タウソン大学で7月25日から29日の5日間開催されました。

タウソン大学は東部メリーランド州にあります。

日本から参加した私達は海を越え、アメリカ大陸を横断してタウソン大学のたどり着きました。

そこで待っていたのは、エキサイティングな数学とアートの祭典でした。

 

まずは旅立ちから。

前日の7月24日に成田を出発、サンフランシスコ空港で乗り換えです。

この画像は、全てサンフランシスコ国際空港のビル内のもの。

壁画など、幾何学的な模様がふんだんに使われています。

 

イサムノグチの作品もゲートの待合室にさりげなく飾られていました。(下)

 

 

 

 

巨大な壁面を利用してデザインされた電話ボックス。

 

大きな壁画は、何と折り紙の船でした。

広いスペースの空港ビル内にある様々な壁画が目を楽しませてくれます。

下は、アクリルケースに入ったイサムノグチの作品。

 

 

まだ空港ビルの中ですが、早くも数学とアートの世界に入ったかのような気分になりました。

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アメリカン・トイフェア2012 https://www.imagemission.com/imi/2012/02/22/%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a22012/ https://www.imagemission.com/imi/2012/02/22/%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a22012/#comments Wed, 22 Feb 2012 09:42:23 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=916 続きを読む ]]>
2月12日から15日まで、今年もニューヨークのジャビッツ・センターで

アメリカン・トイフェアが開催されました。

入り口にはレジストレーションの列が並び

プラントイのロボットのPOPが置いてありました。早速パチリ。

出展企業2000社 参加バイヤー数16000人という今年の

アメリカン・トイフェアは、昨年度比4%アップでまずまずの

展示会となりました。

 

プラントイは、一階の入り口に開放的なブースを展開し、新製品を中心に商品を展示し

「サステイナブル・プレイ」(持続可能な遊び:社会的にも、資源的にも、経済的にも)を提唱していました。

新素材のプランウッドに関しては、16色の色見本ボードを展示して、新製品のアピールに努めました。

会場で衛星放送の番組から「サステイナブル・プレイ」のコンセプトについて取材を受けるビトール社長(写真左)。

 

 

ジョージ・ハート先生(右)から製品化の相談を受ける

ビトール社長。

 

 

 

 

 

 

 

ブースには、連日全米の小売店さんや世界中のバイヤーの他にも、色々なお客様が訪れます。

プラントイのビトール社長は大忙しです。

アメリカの小売店さんに新製品は大好評で迎えられました。

プランウッドには、オーガニック染料が使われており、16色あります。

防水性もあるため、水で洗ったりもでき、衛生面でも安心できます。

 

 

2階のコプローゲームスのブースでは、イメージミッション木鏡社とコプローゲームスが

共同で開発した、アルファベット学習ダイスも展示してありました。

この他、「どこで、いつ、だれが?」のゲームをするためのダイスセットも展示してありました。

サイコロの持つ偶発性が、お話を作るゲームにワクワク感を与えます。

木枠のダイスボードもステキでした。

 

 

 

日本の新聞に掲載されたアルファベット学習ダイスの新聞を見るコプローゲームスの社長ジム。

 

 

 

アメリカらしい楽しい演出

イクメン用のベビージム・エプロン。

 

懐かしいパンナムの

スッチー嬢と嬉しいツーショット!

 

 

アメリカでも人気のパワーレンジャー。

 

 

NYといえばメトロポリタンミュージアム

メトロポリタンミュージアム内の「メット・キッズ」。

ここは子ども用ギフトの穴場です。

今年メット・キッズを見た印象は、全体的にクラフト・トイやゲームが大変充実していたことと

昨年はそれほど多くなかったバレリーナグッズのコーナーが拡張していて、絵本とチュチュのセットや、ドガのバレリーナの絵をテーマにした小物類がたくさん置いてあったことです。

バレエはアメリカでも人気の習い事のようです。

 

 

木製玩具はほとんどありませんでしたが、

プラントイのドラムやオーバルシロフォン、ミュージカルバンドが置いてありました。

 

 

 

 

 

 

バレンタイン・デーが間近ということで、ぬいぐるみやキャンディストア、ブロードウェイのチケット売り場は大変な人込みでした。-4度の中、長い行列ができていました。バレンタインの日は、どこのレストランもバレンタイン・ディナーの予約でいっぱいになります。

長年ニューヨークのタクシーだった大型のクラウンビクトリアも、エコカーの時代となり、小型のフォードに代わりつつあります。

ニューヨークの街は、相変わらず活気にあふれていました。

来年のアメリカン・トイフェアは、

2月10日から13日です。

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ニュルンベルグトイフェア2012 https://www.imagemission.com/imi/2012/02/09/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%ab%e3%83%b3%e3%83%99%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a22012/ https://www.imagemission.com/imi/2012/02/09/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%ab%e3%83%b3%e3%83%99%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a22012/#comments Thu, 09 Feb 2012 08:15:00 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=844 続きを読む ]]> Home

厳寒のドイツ、ニュルンベルグで、今年も玩具見本市が開催されました。

雪の残っているニュルンベルグは、マイナス10度、日本の冬が暖かく思えるほどの寒さです。

 

 

今年の特別テーマは、「ティーンにも市場がある!」ということで

入り口には、ティーンエィジャー向けの商品が展示され、玩具も乳幼児だけのものではなく

市場の拡大をして2013年につなげようという

世界的な不況を乗り越えるための策が提示されるテーマとなりました。

マスコットは、この背高のっぽのお人形、ティーナちゃん。

ティーンのTeenaだそうです。 会場を歩いて、愛嬌をふりまいていました。

プラントイ2012

 

 

注目のプラントイブースはホール3.アプローチから、今年は何やら変わった雰囲気です。

昨年昔のカタログページを再利用して作ったペーパーバッグが評判となりましたが

今年はブース丸ごと再利用のカタログという超絶エコロジー。

ブースの壁にはのぞき穴があって、そこからのぞくと新商品のパケッジが見えるという工夫がされています。

世界のアンドーのアプローチにも似て、ミニマムな世界の中には

楽しいプラントイの世界が広がっていました。

 

プラントイでは、今年新しい素材、プランウッドを発表しました。

木材を加工している途中でできるおがくずや、ゴムの木の根っこのきれいな部分を粉砕して

高圧力で高密度に加工したものです。

オーガニックな植物由来の染料を使用し、16色から選ぶことができます。

形も、従来の木製よりはるかに自在性が増し、様々なデザインが可能になりました。

この新しい素材で作った製品は、サステイナブル・プレイ(Sustainable・Play)と呼ばれ、

経済的、環境的、社会的、全ての面で持続可能な玩具として高く評価され

ニュルンベルグ見本市で毎日刊行する「Play It!」という新聞にも一日目、二日目と2回に渡って記事にされました。

少しでも多くの子ども達に遊んでほしいそして限りある資源を有効に使って良い地球環境を子ども達に残したいというプラントイの願いが今年プランウッドという形になりました。

 

 

新製品の日本での発売は、4月下旬を予定しています。

新素材プランウッドのアリゲーターやスネイルもどうぞお楽しみに!

 

プラントイブースには、新製品を見に大勢のお客様が来場されました。

3日には、ペア・クラーセンさんが友人のデザイナーと一緒に来展。

新素材についてビトール社長と話合っていました。

ネフ社の社長も、4日には新素材の開発おめでとう、とブースを訪れました。

 

 

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ゾムツール長さの表現についてのお知らせ。 https://www.imagemission.com/imi/2011/11/25/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e9%95%b7%e3%81%95%e3%81%ae%e8%a1%a8%e7%8f%be%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%e3%80%82/ https://www.imagemission.com/imi/2011/11/25/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e9%95%b7%e3%81%95%e3%81%ae%e8%a1%a8%e7%8f%be%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%e3%80%82/#comments Fri, 25 Nov 2011 00:30:41 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=817 続きを読む ]]> ゾムツールのサイズの呼称については2008年に新サイズが導入されて以来

アメリカ Zometool社の呼称や製品記号(B0、B1、B2)

弊社のサイズ呼称(SS、S、M)や漢字による表現(超短、短、中)が混在しており

混乱があったかもしれない点をお詫び申し上げます。

この度、アメリカ Zometool社に合せて呼称と各ストラットの長さを整理いたしました。

 

 

基本となるのはB0、青super-shortあるいはブルー超短と呼ばれるストラットです。

ご存知のように

ゾムツールのストラットはB0を基準として

B0+B1=B2

B0:B1=B1:B2=1:τ(タウ、黄金比)になるように作られています。

そしてアメリカ Zometool社では

B0で出来る正方形の対角線がG0

その半分サイズがHG0 (half-green、ハーフグリーンと呼ばれています)

B0とB1で出来る長方形の対角線の半分がR0

B0とB2で出来る長方形の対角線の半分がY1(すなわちτ×Y0)

と呼ばれています。

(B0,B1,B2,R0,Y1,G0,G1,G2を使用)

ストラットの長さの目安と各呼称を以下のようにまとめましたので、ご参照ください。

(※長さはストラットの端から端までの大体の長さです。)

超短(SS) 短(S) 中(M) 長(L)
B0(3.7cm) B1(6.5cm) B2(11.1cm) B3(18.6cm)
R0(3.4cm) R1(6.1cm) R2(10.5cm) R3(17.7cm)
Y0(3.0cm) Y1(5.5cm) Y2(9.5cm) Y3(16.1cm)
G0(5.6cm) G1(9.6cm) G2(16.2cm) -
半緑 HG0(2.4cm) HG1(4.4cm) HG2(7.6cm) HG3(12.8cm)

従来の「グリーンラインキット」に含まれていた「青緑ストラット(ブルーグリーン)」に関しては

「Newグリーンラインキット」には含まれておらず、特注品となります。

ブルーグリーンは、ご存知のとおり正八角形をつくるために必要となりますが

弊社の「グリーンラインキット」は在庫限りで販売終了となります。

ご了承ください。

ご不明な点は、何なりとお問い合わせください。

 

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https://www.imagemission.com/imi/2011/11/25/%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e9%95%b7%e3%81%95%e3%81%ae%e8%a1%a8%e7%8f%be%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%e3%80%82/feed/ 0
準結晶とゾムツール https://www.imagemission.com/imi/2011/10/17/%e6%ba%96%e7%b5%90%e6%99%b6%e3%81%a8%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab/ https://www.imagemission.com/imi/2011/10/17/%e6%ba%96%e7%b5%90%e6%99%b6%e3%81%a8%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab/#comments Mon, 17 Oct 2011 10:11:37 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=762 続きを読む ]]> 2011年ノーベル化学賞

準結晶とゾムツール

イメージミッション木鏡社 会長

ノーベル化学賞は、準結晶を発見したイスラエル工科大学のダニエル・シェヒトマン博士が受賞することに決定した。

既に多くの人がインターネットで準結晶について何がしかの知見を得たに違いない。

私がここで改めて浅学の非をさらす必要もないであろう。ゾムツールを扱い始めて何年か経ったある日、今から8年ぐらい前に、京都大学で数学の立場から準結晶を専門に扱う数学者グループ、(今は京大からほかの大学に移られたSA先生)から商品の展示を頼まれたことがある。

京大の古い校舎の中で横に長い黒板、それも下から引っ張り出すと合計4枚になろうかともいう黒板で、その黒い面がチョークで数式と英語でいっぱいになっていく講義を聞かされる羽目になった。

その時私は今でいう、パット型のコンピューターがあればいいのにとおもった。こんなにたくさんの情報がどんどんと消されていく事のもったいなさ。後で検証したりとか記憶させたりとか・・第一チョークに汚れなくていいのにとか考えていた。

ペンローズタイルにヒントを得た、バナナという商品が先生たちに売れた。準結晶が、それまでの物質感の転換を迫るものであることを聞いたのはそのずっと後、結晶の専門家、平田先生からであった。先生にはゾムツールの赤ストラットをたくさん買っていただいた。

準結晶が5回対称性と関係し、ゾムツールがこの性質を持つモデルをつくるのに最適であることを教えてくれたのは、石井さんと宮崎先生たちであった。

今回の受賞はまるでゾムツール関係者が受賞したように感じられて私も本当にうれしく、関係者たちの名刺を一枚一枚見つめなおしている。

 

準結晶とは

結晶の定義

今回の受賞理由となった準結晶について、私達なりに理解をしようと、参考資料をまとめてみました。

準結晶が発見されるまで、個体には2種類の状態しかないと思われていました。

結晶とアモルファスです。

結晶とは原子や分子がきれいに並んでいる物質の事を言います。結晶の並びはどこまで行っても同じ様に並んでおり(並進対象性)、同じパターンを繰り返しています。(これを長距離秩序と言います。)

例:ダイヤモンド、氷

それに対し非晶質(アモルファス)という物質は短い距離でのみ並びが秩序立っている状態をいいます。(これを短距離秩序と言います。)

例:ガラス

結晶とアモルファスの分子構造

 

1960年のアモルファス発見から、固体物質の分子構造はこの2種類のみと信じられ続けていました。

しかしその常識を覆す第三の状態と言える構造が、今回ダニエル・シェヒトマン教授が発見した準結晶です。

準結晶とは

『並進対称性と周期性を欠くパターンでありながら、空間を埋め尽くすことができる長距離秩序のある状態』

の個体を言います。

準結晶の発見

1982年、シェヒトマンは液状のアルミニウムとマンガンの合金を急冷したものの回折像を解析した時、結晶ともアモルファスとも異なるパターンを発見しました。

今までの考えでは配列パターンは1~4回、6回の回転対称性しか考えられていなかった事に対し

この回折像は5回の回転対称性を有していたのです。

しかし、当時の常識からは余りに外れた発見だった為、周りの人からは受け入れられず

シェヒトマン教授は、所属していた研究グループから去る様に通達されてしまいました。

構造の決めて

このシェヒトマン教授の発見が正しいと確信を抱いたのはペンローズタイルと呼ばれる図形がきっかけでした。

2種類の菱形によるペンローズタイル

これは物理学者のロジャー・ペンローズが考案したデザインパターンで

黄金分割比を基調とする2種類のタイル(ここでは大小2個の菱形)により作られ

「5回軸対称性をもちつつも非周期的であり、しかし平面をあますことなく埋め尽くすことができる」

という特性を持っています。

ゾムツールで作ったペンローズタイルのパターン

これはゾムツールを使って作成したペンローズタイルの図です。2種類の菱形図形が五回転対称性を保ちつつ、非周期的であり、しかし平面を埋め尽くしている様子が分かります。

これにより「非周期的で5回転対称性をもつパターン」が実在する事を証明したシェヒトマン教授は

自身の発見した結晶を準結晶(quasicrystal)と命名し、その存在を確固たる物にしました。

準結晶の可能性

今回、ノーベル賞の受賞に至った準結晶は結晶学の定義を大きく揺るがした発見ですが、

研究としては基礎的な位置になり、まだまだその特性は解明されておらず研究が続けられています。

その為、具体的な特性や応用方法までは発展していません。

ただ、結晶とアモルファスの”中間的存在”と考えられている事から、両者の中間的性質を持つと考えられています。

現在分かっている性質として

・金属として電気抵抗が異常に高い。

・温度が低くなると抵抗が上昇する。(通常の金属の性質と逆)

・摩擦係数が低い。

等があり、それを活かす研究としてハードディスク駆動装置の軸受けや、高温で使う機械部品への応用が期待されています。

また、

・熱に強い

・固い

という特長を活かした新素材開発も盛んです。

最近の新聞記事によると、本田技術研究所と東北大学金属材料研究所の共同研究チームは摂氏300~400℃の高温でも高い強度を保つ自動車用ディーゼルエンジンの部品を目指しており、現在取り組んでいるのは、結晶構造が異なるアルミニウム合金の組合せだそうです。

面心立方格子(FCC)という立方体の結晶の中に、20面体の形をした準結晶のアルミ合金が散らばっており、アルミを含む6種類以上の元素を混ぜ、アルミ・鉄・クロム系準結晶を成長させます。

最終的に合金の体積の約70%が準結晶を占めます。

まだ研究段階の為、生産技術とコストで課題はありますが、近い将来の実用化を目指しているそうです。

 

しかし、準結晶の研究はまだまだ始まったばかりで、解明されていない事も多くあります。

もしかしたら将来的には、想像を超えた物質が見つかるかもしれません。

 

【今回の記事を書くにあたり以下のサイトを参考にさせて頂きました】

ウィキペディア

準結晶 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%96%E7%B5%90%E6%99%B6

ダニエル・シェヒトマン https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3

また、こちらのサイトからは画像も使わせて頂きました。

https://www.chem-station.com/blog/2011/10/2011-2.html

https://www.asahi.com/science/update/1005/TKY201110050392.html

参考文献

日経産業新聞 2011年10月10日(月曜日) P7

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https://www.imagemission.com/imi/2011/10/17/%e6%ba%96%e7%b5%90%e6%99%b6%e3%81%a8%e3%82%be%e3%83%a0%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab/feed/ 0
アバロン、ロリットが面白い https://www.imagemission.com/imi/2011/08/26/%e3%82%a2%e3%83%90%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%80%81%e3%83%ad%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%8c%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%81%84/ https://www.imagemission.com/imi/2011/08/26/%e3%82%a2%e3%83%90%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%80%81%e3%83%ad%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%8c%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%81%84/#comments Fri, 26 Aug 2011 06:19:35 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=575 続きを読む ]]>  

アバロンが面白い

アバロン日本再上陸

世界でもロングセラーとなっている大人気ボードゲームが日本再上陸!

相手のボールを“押し出す”対戦ゲーム アバロンabalon 

1988年にフランスで発売以来、根強くファン層を広げ、国際的な賞も受賞した人気ゲームです。

相手の先の先を読む戦略性もさながら、マーブルをゴロンと動かす感触にハマるはず!

 

対象年齢:6歳以上

プレイヤー人数:2人

1ゲーム:約20分

3,465円

 

アバロンabalon)ってなに?

アバロンはフランス生まれのボードゲームで、アブストラクトゲームに分類されます。

アブストラクトゲームとは、広義には名前通り抽象的(アブストラクト 英:Abstract)で、元となった現実の出来事など(テーマ)と ゲームの内容とが余り関係のないものになっているゲーム。 あるいは具体的なテーマが全く存在しないゲームの事です。

abalonはab+alone(NOT+ALONE) ということで、「一人じゃない」という意味。

言葉通りなるべく固まって、相手に押し返されないように移動する事がこのゲームのコツです。

ゲーム展開が速いので、決着が付くまでの時間もチェスや将棋等より早いのも特長です。

ルールも2~3分で覚えられるので、一度遊べばその面白さにすぐ虜になるでしょう。

簡易版ルール説明はこちら

世界のアバロンabalon

毎年8月頃にイギリスで行われているマインドスポーツオリンピアード(英:Mind Sports Olympiad)というマインドゲームの総合競技会でも種目として扱われています。

Mind Sports Olympiadのアバロン結果ページ→こちら

2010年大会の優勝者は今までの優勝者はアバロンと同じく、フランス生まれの方でした。

アバロン(abalon)に慣れてきたら

アバロンはそのゲームの性質上、ボール同士が固まると膠着状態になりがちです。

その為、大会等では「デイジー配置」と言った下図の並べ方で行うケースもあります。

※クリックで拡大

この配置はマインドスポーツオリンピアードでも用いられています。

こちらでプレイして上級者気分?を味わうのも良いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロリット(Rolit)が面白い

ロリット(Rolit)とは

4人まで対戦できるリバーシゲーム
オランダの名門ゲーム会社、ゴリアテ社より発売されているロリットは、ヨーロッパ各国やアメリカでも人気のボードゲームです。

8×8のボードと、青、赤、黄、緑の4色を表示できる球形の駒(ボール)を使い

自分以外の駒を挟みこんで、自分の色の駒に変えていきます。

3人以上でやると自分の色が無くなる事もありますが、大逆転劇が起こるのもこのゲームの魅力です。

ご家族やお友達とやれば盛り上がる事間違いなし!

簡易版ルール説明はこちら

対象年齢:6歳以上

プレイヤー人数:2~4人

1ゲーム:約20分

3,465円

 

ジャイアントロリット

ジャイアントサイズのロリットです。

全高は1メートル近くあり、駒のサイズもゴルフボール位あるので迫力満点!

定価25,000円(税抜)[台付き]です。是非お問合せください。

両ゲームとも当社が日本輸入総代理店です。
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シュタイフの歴史 https://www.imagemission.com/imi/2011/04/20/steiffhistory/ https://www.imagemission.com/imi/2011/04/20/steiffhistory/#comments Wed, 20 Apr 2011 01:46:48 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=493 続きを読む ]]> 1880年ドイツ南部の小さな村で、一人の女性がフェルトの小さな”ゾウの針刺し”(世界初のぬいぐるみ)を作りました。彼女の名前は「マルガレーテ・シュタイフ」。

そのぬいぐるみは手作りの温もりにあふれ、多くの人に喜ばれ、やがて製品はゾウだけでなく、ロバ、ブタ、ラクダ・・・と増えてゆきました。これが現在のシュタイフの前身です。

1902年には、試行錯誤の末にフェルトでなくフワフワしたモヘアを使った”くまのぬいぐるみ”を誕生させました。その”くまのぬいぐるみ”は遠く海を越えたアメリカで当時の大統領セオドア・ルーズベルト氏から「テディ」というニックネームをもらい大ブームを巻き起こしました。

今ではシュタイフ製品のデザインの一部として、すっかりおなじみの「耳のボタン(ボタンインイヤー)」ですが、もとは、当時の粗悪な模倣品と差別化するために1904年にシュタイフが考案したもので”世界で一番古いトレードマーク”とも言われています。

創始者の「子どもには最良のものこそ相応しい・・・」というポリシーは、130年経った今も受け継がれシュタイフのぬいぐるみ達は、製造の最終工程に「検品の証」として耳にボタンを取り付けられるのです。大切に作られたぬいぐるみ達は、海を渡って世界中に旅立ってゆきます。

シュタイフのぬいぐるみ達が親から子へ、子から孫へと、時代を超えて愛されているのは、素晴らしい素材を用い、最高の感性を結集し、熟練されたシュタイフ職人の手仕事によって作り出される特別なぬいぐるみだからなのです。

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ワンダーキャッチャー不思議の究明! https://www.imagemission.com/imi/2011/04/19/ring_catcher/ https://www.imagemission.com/imi/2011/04/19/ring_catcher/#comments Tue, 19 Apr 2011 06:37:42 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=457 続きを読む ]]> チェーンに輪が結ばれて、落下しないという不思議なおもちゃ、ワンダーキャッチャーです。このおもちゃは、静岡自然を学ぶ会で初めて知りました。マジックのようで、何度見ても不思議と目をパチクリ。どうしてだろう、という真相をご家族で熱心に究明した方がいらっしゃいます。

静岡自然を学ぶ会の渡辺貴子さんです。彼女は、ご家族と一緒にプロセスを研究し、

写真に撮ったりして究明し、そのことを静岡新聞の『ふしぎ種』に2回にわたって

掲載されました。渡辺さんの了解を得て転載させていただきます。

『ふしぎ種』は、2006年10月17日から2007年12月25日までの間、『静岡新聞』火曜日の夕刊に、静岡自然を学ぶ会の有志によって連載されました。

 

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写真1

「リングキャッチャー」という手軽で楽しい遊びを紹介します。百円ショップで5センチのカードリングと、チェーンのつり下げ式名札(チェーンのみ使用)を購入して下さい。サイエンスレンジャーの野呂茂樹さんに教えていただきました。

写真1のようにリングの中にチェーンを通し、人差し指と小指にチェーンをかけ、親指と中指と薬指でリングを持ちます。そしてリングを離します。不思議なことに写真2のようにリングがチェーンに結ばれるのです。失敗すればリングが落下しますが、成功するとリングが宙づりになりまるで手品の様です。わが家では、家族でこの遊びにはまってしまいました。

 

 

 

 

 

写真2

成功のコツは、「リングを水平に保持すること。リングより、上のチェーンは斜め前方に出ていること。チェーンはリングと接していること」です。

八センチの大きなリングと、五キロ以下用の犬用チェーンの組み合わせでやったり、五センチのリングの数を二~五個に増やしたりすると、とてもかっこいいです。

なぜリングとチェーンが結ばれるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真3

私は何度も繰り返して遊ぶうちにその秘密が知りたくなりました。そこで連続写真を撮影しました(写真3)。その結果は、驚きでした。

当初リングは回転して落ちて行くと思っていたのですが、違ったのです。まずはじめ横だったリングがチェーンにそって縦に落ちていきます。その時リングの落ちる勢いと、リングの重さから、チェーンの下が跳ね上がります。そしてその輪の中にリングが入り、リングの重みでチェーンが引っぱられ結ばれるということがわかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真4

その後粘り強く撮影を続け、チェーンの下の方が自分の手前に跳ね上がった後、その輪の中にリングが入っていく決定的瞬間も撮影でいました(写真4)。

私は、科学や物理など無縁な人間です。それでも、子どもたちと夢中になって遊んだら、リングの結ばれ方や、回転の秘密がわかって、うれしかったです。

リングキャッチャーについて詳しく知りたい方は「先生はマジシャン3」(野呂茂樹署、連合出版)をご覧ください。渡辺貴子・静岡自然を学ぶ会

「静岡新聞」2006年11月21日、11月28日掲載分

 

 

 

 

 

 

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不思議発見をここまで究明するなんて、本当に素晴らしい、科学あそびのだいご味だと思います。是非試してみてください。

「静岡自然を学ぶ会」は、身近な自然や日常で感じる「ふしぎ」を探求し、自然科学を楽しむ活動を1989年から続けている会です。その活動の中から、1996年~2007年に『静岡新聞』に62回にわたって、自然・遊び・生活の中の発見を『ふしぎ種(だね)』というコラム名で連載し、好評を博しました。

この不思議な体験ができる商品、ワンダーキャッチャーは弊社でも取り扱っています。

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https://www.imagemission.com/imi/2011/04/19/ring_catcher/feed/ 0
ゾムツールパーツ販売 https://www.imagemission.com/imi/2011/04/12/zome_parts/ https://www.imagemission.com/imi/2011/04/12/zome_parts/#comments Tue, 12 Apr 2011 07:10:15 +0000 イメージミッション木鏡社 https://www.imagemission.com/imi/?p=387 続きを読む ]]>

イメージミッション木鏡社:科学玩具・ゾムツールパーツ販売


 

【 ゾムツール パーツ販売のご案内 】

「保有しているキットにパーツを補充したい。」「モデル作成に特定のパーツだけが大量に欲しい。」 

...このようなご要望にお応えできるよう、弊社ではパーツ単体でのご提供もしております。

お見積り依頼は、お近くのお取り扱い店 もしくは弊社までお問い合わせください。


 

(金額は税込希望小売価格)

品名 単位 価格(円) 超短(0) 短(1) 中(2) 長(3)
標準ストラット   青/黄/赤 各色 1本 52.5
ロングストラット  青/黄/赤 各色 1本 84
グリーンストラット 1本 84
ノード(白) 1個 84
カラーノード  

(黒/青/黄/赤/緑ほか)

 

1個 168

●ニューモデルの標準キット(キット1、2、3)の構成は、

ノード(白)

標準ストラット 超短(0)、短(1)、中(2) x 3色(青/黄/赤)  です。

○従来モデルの標準キット(パイオニア、アドベンチャー、エクスプローラーなど)の構成は、

ノード(白)

標準ストラット 短(1)、中(2) と ロングストラット 長(3)x 3色(青/黄/赤)  です。

注: ご注文内容によっては、取り寄せにお時間をいただく場合がございますのでご了承くださいませ。


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