プラントイ社長ヴィトゥール氏
静岡市で講演

2007/10/26(金)午後6時30分〜8時 ぺガサート7階 
同時開催プラントイ展覧会10/23(火)〜11/2(金) ぺガサート6階

プラングループ創業者で、プラントイ社長のVitool Viraponsavan(ヴィトゥール ヴィラポンサヴァン)氏
が静岡市産学交流センターで講演をしました。主催者であるしずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(詳細はこちら→http://www.scv.jp/)が静岡市にあるプラントイジャパンに注目。タイよりヴィトゥール氏の来日が実現しました。会場には、デザイン会社、建築会社、大学教授など約50人が来場。ヴィトゥール氏の話に熱心に耳を傾けていました。

講師のヴィトゥール氏はタイの東大と言われるチュラロンコン大学で1974年に建築学士号を取得(工学デザイン専攻)。翌1975年に大学時代の同級生と建築会社、プリント、メディア会社、インダストリアル会社からなるプラングループを創業。材料、デザインに一切の妥協を許さない建築方法で脚光を浴びる。1981年にはタイにてプラントイを創業。2004年にはプラントイジャパン、2006年にはプラントイアメリカの会長に就任。1985年にはタイ玩具産業協会を創業、会長に就任。




講演のテーマは
『Green Play 環境と人へのやさしさをはかる木製玩具』

プラントイは世界最大の玩具ショーの一つである香港トイショーにて玩具業界では世界唯一のグリーンカンパニーということで香港のテレビ局から取材を受けました。それはプラントイが様々な意味において、社会的責任、環境責任を追及しているからといえます。
今回ヴィトゥール氏はプラントイの理念として『グリーンな材料』『グリーンな製造』『グリーンな精神』の3点を話されました。
『グリーンな材料』
プラントイは元来焼却処分されていた樹脂の採れなくなったゴムの木を使って作られています。また製造過程において、一切防腐剤を使用していません。
『グリーンな製造』
プラントイは環境、社会的責任に配慮し、ISO9001、ASTMなど様々な規格を取得しています。
『グリーンな精神』
プラントイは良質の生活には環境への関心のバランスが重要、自然への影響を最小限に抑える努力を払っています。その他にも会社の活動として幼稚園の訪問、木の植植など様々な活動をしております。

また、プラントイの使命ということで『教育』『品質と安全性』『革新性』についての話がありました。その中で『教育』についての話が興味深いものでした。プラントイの玩具は社会性の育成、クリエイティブな遊び、こどものやる気を引き出すためのデザイン、年齢に沿ったチャレンジ性、このような様々な要素を考慮して一つ一つの製品が出来上がります。単なるおもちゃではなく、プラントイにはこのようなたくさんの可能性が秘められているのです。

講演の最後に設けられた質疑応答の時間ではデザインに関して、高齢化におけるプラントイの可能性に関してなど興味深い質問があり、ヴィトゥール氏は一つ一つ丁寧に受け答えをしていました。

個人的には、アメリカで玩具大量回収問題が発生し、玩具の安全性が世界的に危惧されているなかで、プラントイ創業者であり、社長であるヴィトゥール氏からプラントイがどのようにして作られ、どのような思想を持っているのかを聞けたのは非常に良い体験でした。プラントイを扱っている者としてその姿勢に感動し、品質に対しては本当に安心致しました。今後もプラントイのよさを皆さんにお伝えできるよう、努力していきます。


講演終了後の交流会ではヴィトゥール氏自ら商品の実演説明をしたり、来場者からの質問に答える姿も見られました。