サイエンスアゴラ2008 報告
11月22日〜24日 at 東京国際交流館&日本未来館
 

報告:有馬

 科学技術振興機構(JST)主催にて開催されたサイエンスアゴラ2008に、NPO法人 科学芸術学際研究所(ISTA)の一員として、作品展示とワークショップに参加させていただきました。
 サイエンスアゴラは今回で3回目の開催です。


 場所は東京お台場の東京国際交流館と日本科学未来館の、隣接する2箇所。ゆりかもめの船の科学館駅とテレコムセンター駅に囲まれるような位置にあります。
 ISTAの展示は東京国際交流館(下左)の1Fエントランスホールを大きく占有して展開しました。
日本科学未来館(下右)は10時開館前から団体客などで行列ができています。


イメージミッション木鏡社はゾムツールアイガミ、それから新製品テッセレーションのガーデン・パズルとキューブキューブも展示しました。


いずれも子供から大人まで好評で、出展関係者の方々からもお問い合わせを多くいただきました。
科学のイベントとして開催しているので興味関心があるお客様が多いのは当然ですが、中には他県から泊まりがけで家族で来展している方もおり驚きです。

また、教育にたずさわるお仕事の方々からは共通して、学生が立体の概念に弱いことを挙げられており、苦労されているようでした。ゾムツールの教案集「レッスンプラン」の日本語訳の公開が、会期中には間に合わなかったのですが、お伝えすると非常に興味と期待を抱かれていました。是非お役に立てればと思います。



 22日(土)は、弊社にて「ゾム・ツールでタイル張りを体験しよう」と題して、平面図形によるタイル張りのワークショップを開催しました。
 参加者がいない、、、という夢も見ましたが、6歳から小学6年生の子供と保護者が参加してくれてひと安心。果たして最後まで付き合ってもらえるかどうか...


 まずは用意しておいた紙の正多角形で、タイル張りに挑戦。

 正方形、正三角形、正六角形ときて、正五角形では??

 タイル張り(充填)にはならない例もありましたが、反対に子供たちの創造力やデザイン力にはおどろきました。大人になると、固定観念が増えてしまうのでしょうか...。


 そしていよいよ、ゾムツールを使ってペンローズタイルの作成です。同じ長さの棒(ストラット)で、順番にひし形を作っていきます。
 中心となるボール(ノード)に10本棒を差すことができたら、後はひし形づくりの繰り返しです。

 どんな形ができあがるのか、どこまで続けることができるのか。。黙々と作業をする子供たちで、この時は”静かな”ワークショップに。


 終わってみれば、こちらの不安もなんのその。どの子供も最後まで飽きたりあきらめたりせずにタイルを完成させ、達成感を感じていました。この集中を維持できることが素晴らしいですね。

 このワークショップをきっかけに、身の回りの”かたち”に少しでも興味をもってもらえたら幸いです。




 その他のISTAメンバーのワークショップ、展示も盛況でした。最終日は午後からあいにくの雨となりましたが、閉幕の時間まで来場者が途切れることがありません。

 一般の方々の科学に対しての興味や、それを支える出展者たちの熱気を感じたイベントでした。