ナノ学会第4回大会に出展しました
http://www2.scphys.kyoto-u.ac.jp/~nano2006/
日時:2006年月19日〜21日
場所:京都大学百周年時計台記念館

参加者:500名
出展企業:40社

 昨年東北大学で行われた、第3回大会に続き、今年は、京都大学理学研究科 物理第一教室の八尾誠実行委員長の元、京都大学の時計台記念館で開かれました。講演と発表は1階の大講堂で、ポスター発表と企業展示は2階の国際交流室で、3日間行われました。ポスター発表は200余りと大変見ごたえのある展示となりました。最終日には、35歳以下の若手研究者によるポスター発表の中から10名が選ばれ、若手ポスター賞が授与されました。
ナノ学会(Society of Nano Science and Technology) http://wwwsoc.nii.ac.jp/snano/index.htmlは、理化学研究所 中央研究所長の茅幸二先生を会長として、1997年に設立されたばかりの学会です。「ナノテクノロジー」とは、
十億分の1メートルという超微細な単位の領域で行われる科学技術のことで、今までは観察不可能とされていた単位の領域までが、原子レベルでの解析・操作が可能となり、さまざまな分野で色々な可能性を秘めた新しい分野の学問です。

 化学、工学、薬学、医学、理化学、物理学、と広い学問分野と企業との協力開発を促進するために、本大会では活発なディスカッションが繰り広げられた。ナノテクを駆使することで、例えば、腕時計のような常時装着可能な健康診断器が開発可能だったり、体内に送り込むことで簡単にがん細胞の位置と種類が特定でき、最適な治療薬や方法が診断でき、特定された部位だけに治療薬を送り込むことも可能になるという。未来を担う新しい学問分野の今後の発展を祈らずにはいられない。

 弊社では、昨年に引き続き、ナノ学会にブースを出展した。今回は、初日の19日に、短時間ではあったが、展示説明の時間をいただき、弊社で取り扱い可能な、ナノ領域まで簡単なマウス操作で観測できる光学顕微鏡と、フラーレンの結晶構造や、ナノ構造を体現できる、ゾムツールのナノキットについて発表し、多くの研究者の注目を集めました。展示ブースには、東北大学の川添教授他、多くの研究者が訪れ、ゾムツールをはじめ、弊社の科学玩具を興味深く、手にとって眺めて行かれました。会場となった京都大学正門前の時計台記念館は、初めて訪れましたが、左京区吉田キャンパスにあり、1925年に建てられたという由緒ある建物で、京大のシンボルともなっています。100年の歴史を物語る歴史展示室もあり、京大グッズを売っている売店もありました。また、早稲田大学と京大の共同開発という「ホワイトナイル」という天然酵母のビールも、ここの生協では売っており、懇親会で飲ませていただきましたが、ドイツのバイツェンビールに似た、コクのあるまろやかなビールでした。ミーハー気分で、憧れの京大グッズも買ってしまいました。

 来年は、第5回大会が5月21日から3日間、つくば市の国際会議場で開催されます。